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余呉ってこんなとこ

余呉町は滋賀県の北端の淀川の源流に位置し、冷涼で冬期に降雪が多く冬期の降雪量と降水量は、県下で最も多い地域になっています。
地形は全体に南西向きに傾斜しており、町域の大半を山地が占め、まとまった平坦地は町南端部周辺等に限られます。
こうした気候や地形などに起因してブナやミズナラなどの落葉広葉樹林が広域に広がる森林地域を形成し、多くの動植物が生息する豊かな自然環境を形成しています。

余呉という地名はの由来は、いまだ明らかにされていません。古文書や様々な書をひもとくと、
「余郷」「余戸」「余語」、また羽衣伝説を記した帝王編年記には「与胡」、同じく近江風土記には「與胡」、
近江與地誌略には「餘胡」、中世の書には「余吾」と、様々な表記が出てきます。

名実ともに、余呉町のシンボル「余呉湖」。余呉の南端に位置し、東、南、西の三方を山が囲みます。
南方にそびえる賤ヶ岳により、琵琶湖とは隔てられています。
もともとは、柳ヶ瀬断層の働きによってできた陥没湖で、周囲の山々の渓流や伏流水が流れ込むだけの閉鎖湖でした。
東西1.2㎞、南北2.3㎞、周囲約6.4㎞、面積1.97km2。
平均水深7.4m。海抜132.8mで、琵琶湖より約50m高い。
湖面が穏やかで鏡のようであるから、鏡湖とも呼ばれています。
また羽衣伝説や菊石姫伝説を生んだ神秘の湖でもあります。

早朝、湖面に立つ靄が夜明けを告げます。
湖畔に萌える若葉もミルク色に包まれて、とろけるように目を覚まします。
やがて、小鳥たちがさえずり、朝のあいさつを交わしはじめると、山の端に朝日が顔をのぞかして、湖面を照らします。
天女が羽衣を掛けたと伝えられるアカメヤナギも、やわらかな日差しを受けて、芽吹きの季節へと準備を整えます。

アカメヤナギの新芽が赤みを帯びてくると、湖面はもう初夏。
散歩やサイクリングに興じる人々の明るい笑い声が響き、全国から俳人が句碑のもとに集い、心象風景を詠みます。
梅雨があじさいををぬらして通り過ぎると、本格的な夏。
木陰でホタルが、そっと灯りをともします。

ふだんは鏡のような静かな湖面を波立たせて、二百十日が過ぎると、
コスモスが愛らしい笑顔をほころばせ、ススキは穂を風に遊ばせて、色鮮やかな秋が湖畔を訪れます。
湖を囲む田にも実りの輝きがあふれ、澄んだ青空の下をマラソンランナーが、
景色を深呼吸しながらゴールへと駆け抜けます。
夜ともなれば、虫の音をBGMに湖上高く名月を仰ぐのもまた一興。

白地に粋な模様をまとった首長のカンムリカイツブリが湖面に舞い降りると、
太公望は居ても立ってもいられなくなります。
それは、ワカサギ釣りの季節が到来したしるし。
冬を迎えると、釣り桟橋の辺りは竿を手にした人々でにぎわういます。
まわりは一面の銀世界。天女のモニュメントも、新羅の森も、
山々の頂も、雪に身を包んで沈黙したまま、それを見守っています。